ストレス社会からの休息のすすめ【4選】

心のヤスラギをさがす ♥こころ

 日々の仕事や勉強で、無意識のうちにストレスは蓄積されていきます。

 適切に解消する方法にも種類があり、運動やアクティビティなど「動」と睡眠や音楽鑑賞など「静」に分けることができます。

 今回は「静」でストレスを解消する効果的な休み方について考えます。

五感と思考の脱マルチタスク

 私たちは日常生活において、五感をマルチに使って過ごしています。テレビを見ながら食事をしたり、友人との会話中にスマホが震えたり、仕事のメールを読んでいる途中にチャット通知が飛んできたり。

 現代社会は情報にあふれていて、私たちは五感からのマルチな刺激に長時間さらされています

 脳はもちろんこれらの刺激に反応し処理しなければいけませんから、これはずっとながら作業をしていることになります。そして長時間のながら作業は着実に脳を疲弊させていきます。

 休息をとる際には、五感のうちいくつかをシャットダウンして、1つか2つに「集中」するようなものが効果的です。

 五感もそうですが、思考についてもマルチタスクにさらされています。テレビを見ながらスマホでSNSを確認したり、Web会議中に仕事のメールやチャット対応したり。

 現代社会は高度に複雑化していっているため、複数のことを同時に考えたり、同時でなくとも短時間の間に複数のことを、何度もカチカチ切り替えながら過ごす機会が多くなっています。

 思考のマルチタスクもまた、脳を疲弊させる要因になります。

 休息をとる際には、何か1つのことに集中する、もしくは何も考えずに頭をからっぽにするようなものが効果的です。

社会の高度化と複雑化

 文明の進歩は現代社会に高度化、複雑化をもたらしています。

 単にデジタル技術の発展によって情報があふれかえっている、ということのみならず、社会の仕組みとして私たちが気にしなくてはならないこともより高度に、より複雑になっています

 社会制度、ビジネスモデル、デジタルサービス、国際情勢、環境問題、、、

 私たちの脳は、大昔の狩猟民の頃からほとんど変わっていないと言われています。

 つまり古いハードウェア・ソフトウェアで現代社会の高度で複雑な情報を処理しているため、高負荷が長時間にわたってかかっている状態です。

 ですので私たちは意識して休息の時間を確保することが重要です。

おすすめの休み方4つ

  • 温泉・サウナ・岩盤浴

 身体的な効能がまっさきに思い当たりますが、ここでは精神的なリラックス効果を得られる方法として記載します。

 ゆっくり湯に浸かって余計な考えを排すると、頭をからっぽにできます。特にスマホから必然的に離れることができるのも、デジタルデトックスの観点からも有効です。

 ちょっと前から流行っているサウナもいいですが、私はサウナ+水風呂を控えています。いわゆる「ととのう」感覚を覚え始めた頃、一度、目の前が真っ暗になって倒れそうになったことがあったためです。体質が低血圧気味だからかもしれません。十分な給水とサウナ+露天でのクールダウンだけにしています。

 少し費用がかかりますが、岩盤浴もいいと思います。サウナに比べてゆっくり長くいられるのに加えて、たいていテレビもなく静かである上に、照明やアロマでリラックスのための空間にチューニングされています。

  • 音楽鑑賞

 近年のデジタル技術の進歩により、音楽へのアクセスはより簡単になりました。音楽鑑賞をするために、CDプレイヤーなどのオーディオ機器を特別に用意したり、CDショップに足を運ぶことが必要ではなくなりました。

 スマホとネット回線があれば、いつでもどこでも手元からアクセスすることができます。

 歌詞がない音楽は思考をもっていかれない分、より効果的かもしれません。私は好きなJ-POPのピアノカバーやヴァイオリンカバーをYouTubeで聞いています。

 たまには生の音楽に触れられる、ライブやコンサートもいいと思います。

  • アロマ・お香

 香りは音楽と同様に「無形のアート」であるという表現があります。

 おうち時間を過ごすことが増えたため、自室という空間は以前より大切なものになっていると感じます。香りは自室という空間を、リラックスできるものに変える効果を持ちます。

 数日以上の長期間のものであれば、電気を使わずおいておくだけで蒸発していくタイプのアロマディフューザー、数時間から1日程度であればエッセンシャルオイル+アロマストーン等、数十分から1時間程度の短時間であればお香など、効果を得たい時間の長さによって選んでみてはいかがでしょうか。

 私は上記のタイプそれぞれを無印良品でそろえています。最近、ふるさと納税にもお香などを見つけたので試してみたいと思います。

  • 読書

 文字を読んで内容に集中することで、マルチ思考から解放されます。小説など物語を想像し没頭できるものはよりリラックス効果が高いかもしれません。

 自宅や図書館、カフェなど静かな場所で、ゆっくり読書するのがおすすめです。比較的廉価である程度のい時間が必要なため、コストパフォーマンスがいいといえます。

 私は小説好きというわけではないので、1話数分で読める短編集をよく読みます。〇分で読める怖い話、ミステリ、ほっとする話、などなどです。

まとめ

 高度化、複雑化した現代社会において、私たちには気にしなければいけないことが山ほどあります。また、デジタル技術の発展により、ありとあらゆる情報が世の中にあふれかえっています。

 このような中で、意識して休息の時間を確保することがますます重要になっています。

 ここではいくつか実例を記載しましたが、大事なことは、五感のうちいくつかをシャットダウンし1つか2つの感覚に集中することと、余計なことを考えずに頭をからっぽにすることです。

 習慣化するためには、趣味にしてしまうのが手っ取り早いです。いろいろ試してみて、自身にあった休息の方法を見つけられればいいのではないでしょうか。

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